臨床工学技士になるための学校(養成校)
臨床工学技士を養成する学校(養成校)とは
臨床工学技士を育成する養成校は全国に数多くあり、そのすべては国の認可を受けた学校で、臨床工学技士に必要な知識と技術を学んでいきます。
養成校は4年制の大学と3年制の専門学校だけでなく、1年制や2年制、夜間の専門学校もあります。(短大は1校のみ)
臨床工学技士を養成する大学と専門学校にはどのような違いがあるのでしょうか?
養成校(大学)
臨床工学技士を目指すことのできる大学は現在45校(うち3校は2019年開校予定)あり、工学系の大学も臨床工学科を新設するようになったことで養成校の数も増えてきました。代表的な大学は以下の通りです。
- 北里大学 医療衛生学部 医療工学科
- 川崎医療福祉大学 医療技術学部 臨床工学科
- 東京工科大学 医療保健学部 臨床工学科
臨床工学科がある大学の学部の平均偏差値は50前後です。しっかりと勉強していれば、大学合格は難しくはありません。大学を卒業後に、さらに高い技術の習得や研究のために大学院へ進学することも大学の魅力のひとつです。
また、編入制度があり専門学校を卒業した後に修士号取得のために編入する人もいます。専門学校から編入した場合は4年次に編入となり必要な単位を取得することになります。
養成校(専門学校)
臨床工学科がある専門学校の数は現在(2018年3月時点)21校で1年制・2年制・3年制があります。医療系の国家資格を持っていない場合は3年制で臨床工学技士のノウハウを勉強していきます。
臨床工学技士の養成校である専門学校の特徴として、3年制だけではなく1年制・2年制・夜間などさまざまな通い方があります。1年制と2年制の専門学校は医療系の国家資格取得者や理工学系の大学出身者が対象になります。
1年間または2年間の最短期間で国家試験の受験資格を得ることができ、夜間に授業を行っている学校もあるため、すでに他の職に就いている方でも学校に通いやすくなっているのが特徴です。
通信制の養成校はあるの?
では臨床工学技士になるための通信制の養成校はあるのでしょうか?
残念ながら現時点では通信制の養成校はありません。臨床工学技士になるためには専門的な科目も多く、実習などで医療機器を扱う授業などもあるため、通信制では知識や技術をカバーすることができないことが理由です。
そのため、臨床工学技士になるためには、養成校に通うことが大前提となります。
養成校のまとめ
大学はそれぞれの学校でカリキュラムや設備にこだわりがみられます。卒業後に大学院に進むことを選択することもでき専門学校を卒業した人が修士号を取得のため編入することができます。
専門学校は3年制を基本として、すでに医療系の国家資格を取得している場合や理工学系の大学を卒業している場合には1年制・2年制で臨床工学技士の国家資格を取得することができます。
いずれにしても、養成校であれば臨床工学技士の受験資格を取得することが可能です。まずはご自宅から通える範囲内など、自分の環境と照らし合わせ、絞り込んだ養成校から資料を取り寄せてそれぞれの特徴を理解し、自分に合っている養成校を見極める、という行動を起こすことが大切です。