【調査結果】コロナの影響で他の医療機関・企業はどう変わった?みんな転職活動している?していない?
更新
新型コロナウイルスの感染拡大防止に日々ご尽力されている医療関係の皆様には深く感謝申し上げます。
「自分の職場はコロナで仕事が減っているけど、他の臨床工学技士さんの職場は?」
「このコロナの状況で、転職を考えている人はいるの?」
臨床工学技士JOBではこのような情報を共有するため、当サイトにご登録されている方に「今の職場環境や転職の意識に対するアンケート」を実施しました。
ご回答をいただけた方には、厚くお礼申し上げます。
ぜひ他の臨床工学技士さんが勤める職場環境の情報収集や、今後の転職活動の参考にご利用ください。
もくじ
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2020年4月23日〜2020年5月6日
・調査対象:臨床工学技士JOB登録者(有効回答数:17人)
コロナによる現在の職場環境の変化
コロナウィルスの感染拡大に伴う、現在の「職場環境の変化」をお聞かせください
- マスクを始めとする備品不足の増加
- 感染対策の強化
- コロナ患者対応のため、病棟の再編成
- 勤務体制の見直し
- 面会制限など、部外者の入室禁止
その他の回答
- マスクの使用が一人1日1枚になった
- 感染対策や勤務形態が変わった
- 換気の回数が増えて、とても寒い
- 業務量が減少したことにより、時間外業務がほぼなくなった
- 感染対策強化による業務スタイルの変化は有り
- 二つの病院を兼務していたスタッフは、固定勤務となった
- マスク等の物品が不足
- コロナ患者対応のため、病棟再編中。救命センターICUにベッド再編
- 部外者の入室禁止
コロナによる業務量の変化
コロナウィルスの感染拡大に伴い、仕事量は増えましたか?また、どのように変わりましたか?

- 変わらない
- 41%
- 増えた
減った
とても減った - 18%
- とても増えた
- 6%
変わらない…41%
増えた…6%
減った…18%
とても減った…18%
とても増えた…6%
職場のコロナ対策
コロナウィルスの感染拡大に伴い現在の職場で、どのような「対策」を取られているか教えてください
- ガイドラインにそったプレコーションの徹底
- 会議や講演会等々のzoomでのオンライン実施
- 外来入口にサーモグラフィーの導入
コロナ禍でのみんなの転職意識
現在の転職に関するお考え、その理由についてお聞かせください

- 一旦保留
- 41%
- 落ち着いたら
すぐにでも - 29%
一旦保留…41%
コロナ禍・アフターコロナでの転職に関するQ&A
今後、臨床工学技士の全体の求人の増減はどうなりますか?
A コロナの影響をもっとも受けていないのが臨床工学技士の求人です。全体の求人数はコロナ前と現状と大きな変化はありません。
特に最も求人数の多い「透析管理」のお仕事は、引き続き多くの求人がございます。
新型コロナウイルス肺炎患者の中でも重症患者に使用される人工呼吸器や心肺補助システム(ECMO)が足りないなど話題になっておりますが、今後、急性期病院におけるこういった生命維持装置の臨床工学技士の求人は増えるかもしれません。
施設別の求人状況はどうなっていますか?
A 病院・クリニックなど、施設別で採用状況が異なっています。
- 病院
感染患者を受け入れていない、中小の民間病院であれば採用活動は継続中 - 人工透析を行っている病院やクリニック
採用活動は停滞気味ですが、 コロナウイルスが落ち着けば活発に動きだすでしょう。タイミングを逃さないよう情報収集に努めましょう。 - 医療機器メーカー
現現在募集自体に大きな影響はでていません。ですが選考スピードは遅くなることが予測されます。将来的にはアプリケーションスペシャリストのニーズが高まるでしょう。
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»コロナウイルスによる転職活動の影響
コロナウィルス感染拡大の影響により、求人募集が休止したケースはありましたか?
A 透析クリニックなどは選考が延期になったり、募集を休止したところもありました。
延期というのは、感染対策の為、単に院内での面接が出来ないという背景からです。
また募集を休止したところも、募集がなくなったというよりも、感染症対策の徹底など、院内の体制を整えるのに、慌ただしい状況となり、採用まで手が回らなくなったというのが率直な理由でした。
コロナウィルス感染拡大の影響により、選考ハードルが下がるなど応募要件に変化はありましたか?
A 特にありません。
コロナの影響でECMOが注目されていると思いますが、ECMOの経験者を求めている求人はありますか?もしくは、今後増えますか?
A ECMOは全国に約1400台あるそうです。ただ、各病院に分散されている事と使用頻度の少なさから、ECMOを扱える医師や臨床工学技士などの医療従事者は非常に少ないと言われてます。
そういう意味では、今後はECMOを扱える臨床工学技士のニーズは高まるかしれません。
ただ、ECMOを使う場合、医師や臨床工学技士など多くの医療従事者が付きっきりになる必要があり、ECMOの使用頻度が増えていかないという現状もあるため、ECMOの経験者をピンポイントで採用する求人は今後も出る可能性は低いです。
今後はECMOを含めて、「生命維持装置全般」の経験者を求める求人は増えるかもしれません。