筆記試験について
筆記試験
臨床工学技士の新卒の採用試験では主に下記が行われます。
- 書類選考
- 筆記試験
- 作文、小論文
- 面接
ここで行われる筆記試験には、適性検査と専門試験や一般教養などの独自の試験によるケースがあります。必ずしも全ての検査が行われるとは限らず、適性検査と一般教養、適性検査のみなど様々です。ここでは代表的な検査の例と対策についてお伝えします。
適性検査
適性検査の中でも一般的な国語、算数、一般常識などを問うような能力検査とご自身の正確が病院や企業の風土に馴染めるかどうか、ストレス耐性やコミュニケーション能力を判断する性格検査に分類されます。
検査の内容は各応募先で様々ですので、どの検査を受けるのか、事前に把握できるようであれば良いのですが、なかなかそこまで把握するのは難しいものです。また、病院を受験するのか、企業を受験するのかによっても大きく違ってきます。ここでは、病院を受験する際の代表的なテストをご紹介します。
SPI
Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略。リクルートマネジメントソリューションズ社が提供する適性検査で、性格と能力の2領域を測定する。適性検査と言えばSPIと言われるほど、最も多くの企業で行われている適正検査です。
応募先が用意したテスト会場のパソコンで受験するパターンや各自のパソコンで受験するWeb形式が多いです。
- 言語(国語)・非言語(数学や算数) 約35分
- 性格検査 約30分
SPIの対策については、多くの書籍やネット記事に記載がありますので、事前に対策を行う事が出来ます。
Y-G性格検査
その名前の通り、性格検査です。
Y-G性格検査では、全120問の質問に答えることで、人の性格を形づくる12個の項目の強弱を測定できます。「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3つの選択肢のうちのどれかを選んで答えるというものです。性格検査ですので対策が出来ませんが、事前にテストについて理解する事で落ち着いて回答する事ができます。
あくまでも採用側が面接や配属先の決定に役立てるために実施する性格検査です。直感的な回答から回答者の性格タイプを分析し、その後に役立てるものですので、嘘で偽りすぎた回答をしてしまうと、後々自分の首を絞めることになりますので、自分を偽らずに直感で答えていきましょう。
クレペリン検査
処理能力の程度と性格・行動面の特徴が見られています。出題形式としては、簡単な一桁の足し算を1分毎に行を変えながら、前半と後半各15分間ずつ合計30分間行います。
主に1分間に何問解けているのかという計算量が評価され、正答率も求められます。主に半分程度埋めることができれば理想的です。全て解こうとすると難しい為、全部埋められなくてもそこまで気にすることはありません。
専門試験
臨床工学技士の知識を問う試験です。難易度は国試レベルのところが多い為、対策としては国試の勉強をする事が大事です。国試の時期が3月ですので、専門試験対策として、早めに国試の勉強を始めておくことが必要になるでしょう。
一般教養試験
中学生レベルの国語、数学、英語、理科、社会から出題されます。更に時事問題も加えられるケースもあります。対策としては、一般常識テストの問題集や参考書を購入したり、またネット上でも調べると様々な情報がでてきます。また、時事問題向けに常日頃から新聞やネット上のトップニュースには目を通しておくと良いでしょう。
作文・小論文
テーマが与えられ、それに基づいて自分の考えを文章にしていきます。テーマはその場で与えられますが、医療や臨床検査に関する内容がほとんどかと思いますので、ある程度、事前に対策をする事は可能かと思います。
例えば、臨床工学技士の病院の役割などはよく出題されます。この臨床工学技士を例えば「血液浄化装置」や「人工心肺装置I」などに置き換えたりするのも一つのパターンです。
あるいは、
- 臨床工学技士を目指した理由
- あなたが目指す臨床工学技士
- 臨床工学技士の将来について
- 高齢化社会における臨床工学技士の役割
などなど、臨床工学技士に関わる事や最近の話題と臨床工学技士を絡めたテーマなど、いくつかのパターンを頭にいれておくと良いでしょう。
小論文は1時間程度です。その場で一から考えると時間に焦ってしまいがちです。幾つかのパターンをストックしておき、その中から組み合わせて文章にすると、焦らずに済むと思います。