臨床工学技士の職場研究(透析クリニック)
透析クリニックとは
どのような職場か
臨床工学技士の約半数が血液浄化業務に携わっていると言われています。多くの臨床工学技士が就職先として透析クリニックを選択しております。透析に携わる環境としては、病院もありますが、どちらを選択するかによって、働き方が違ってきます。ここでは、透析クリニックの働き方の特徴についてお伝えします。
透析クリニックの働き方の特徴
透析クリニック勤務の場合、フル勤務の場合は就業時間が8時間、休憩時間が1時間、休日休暇は週休2日の施設が多いです。
ただ、夜間透析など行っているクリニックの場合、1日10時間労働のところもあります。その場合は週休3日となる施設が多い為、ご希望によっては短期集中で週4日勤務して、休暇を充実させたいという方もいらっしゃいます。
オンコールや当直などの当番がないため、残業時間が終われば呼び出しの心配はありません。
勤務表はシフト制であることが多く、日曜は固定の休みで残りはシフト希望や早出、準夜などを考慮して決定されます。祝日、GW、お盆(夏季休暇)、年末年始中もシフトによっては連休が短くなる場合もありますので、休暇は病院に比べると少ないです。
病院と比べると、勤務時間、勤務曜日などが不規則になりがちなのが透析クリニックの特徴です。ただ、病院に比べると他の医療機器管理の業務がありませんので、透析専門で一早く独り立ちしたい方にはお勧めの環境と言えるでしょう。
透析クリニックで働くメリット・デメリット
透析クリニックの場合、血液浄化の専門的スキルが身につく事が大きなメリットですが、クリニックならではのメリット、デメリットがあります。新入社員として、病院を選ぶかクリニックを選ぶか、下記のメリット、デメリットを参考にして下さい。
透析クリニックで働くメリット
- 血液浄化に専門的に携われる
- 夜勤が無い為、体力的な負担が少ない
- 3クールまである場合など、残業代が多く支給される
- 医師や他のコメディカルとの連携、人間関係が築きやすい
- 透析クリニックへの転職がしやすい
- 患者さんとの関係が近くなる
透析クリニックで働くデメリット
- 血液浄化以外のスキルが身に着かない
- 3クールがあるところだと一日の勤務時間が長い
- 祝日も勤務となる事も多くお休みが不規則
- 患者さんとの関係が近くなりやすい為、人間関係の煩わしさを感じる人も
透析クリニックでの働き方まとめ
- 血液浄化業務に専門的に携われる
- オンコールや当直がなく体力的な負担は少なくなる
- 日勤のみだが、一日の業務時間が長くなることもある
- 祝日も勤務のケースがあり、お休みは不規則になりがち
- 患者さんとの距離が近くなる為、メリット、デメリットがある
透析クリニックでの働き方ついて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?イメージしていたままだった!あるいは違った!違ったけれども許容範囲の仕事内容だったなどなど…それぞれの感想があるかと思います。
臨床工学技士の新入社員としての就職先は病院に次いで透析クリニックが多くなりますが、ご自身が目指す働き方や身に付けるスキルが合っているかどうかを改めて確認してみて下さい。